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箸入れ笛入門
それでは、箸入れ笛の演奏方法を学んで行きましょう。
まず、横笛の音の出る原理からご覧頂きます。
いたずらでビンに口を当てて、「ボーッ」という音を出したことはありませんか?原理はあれと全く同じです。ただし、笛を吹く場合には、幾つか注意点がありますので、ご覧になって下さい。
①口は、自然な微笑の形で。
②下唇の真ん中に、歌口を当てます。
※歌口の中心と下唇の中心がずれると、音が出ません。
③歌口に当たる息の角度を調節して、音が出やすい角度を探しましょう。
④糸のように、細い息を出すイメージで、唇の中心からムラのない長い息を出します。
※プー!というつもりで、少し強めに吹くと良いです。
⑤頬を膨らませすぎず、エクボが出来るような感じで、口を横に開き、下に向かって息を出します。
⑥腹式呼吸を意識して下さい。
次に、笛の各部の名称をご説明いたします。
指で押さえる穴(手孔)は基本は4つです。
裏面に穴がある場合(五穴)は、一穴から四穴までを押さえた状態で押さえると、より低音が出ます。
※五穴を使う演奏はかなり上級者向けです。初めから使うと変な癖が付くので、熟練してからチャレンジするようにしましょう。
次に、笛の構え方をご説明いたします。
右手は、影絵の「キツネ」の形のように、親指・中指・薬指で挟んで押さえます。(五穴は押さえません)
この3本の指は、五穴を使う演奏以外では動かさないので、しっかり固定させて下さい。
右手の人差し指は、第一関節と第二関節の間のハラで、穴を押さえて下さい。
左手の親指は、下唇に向かって少し強めに押し付けて下さい。この親指の向きと力の入れ方がポイントです。また、アゴ側でも、少し押し返してやるような感覚を持つと、笛がさらに安定し、左手の人指し指もスパッと開けることが出来るようになります。
最後に、音階図をご覧頂きます。
最初から、難しい曲にチャレンジするのではなく、
まずは、「一、二、三、四、五、四、三、二、一~」を流れるようにスムーズに吹けるように練習して下さい。相撲で例えると「四股を踏む」感じです。それにより、笛のバランスが保たれ、唇の形が決まり、息の調整も上手く行くようになります。
こうなった段階で、六と七の音にチャレンジすると上達が早いです。
一から五までが第一段階。
六と七は第二段階。
さらに、半音と〇の音の練習が第三段階といった感じです。
横笛は、決して簡単ではありません。しかし、「何度唇に当てて息を吹き込んだか」が上達のバロメーターだと思います。あきらめずに毎日、笛を唇に当てていると、必ず笛が根負けして綺麗な音を出してくれます。